上映会「誰も知らない」。先日のカンヌ効果で人が沢山来たらどうしようと思ったが、雨で出足が鈍ったようで胸をなでおろす。なにせ映すのが会議室のプロジェクターなので、期待に胸をふくらませて来る人がいたら、がっかりさせて申し訳ないと思っていた。
「誰も知らない」には、自分的には期待と予備知識が頭にあるため、素直に楽しめない(いや、内容的に重いけど。)ドキュメンタリーのように淡々と進行するだけなので、会議室の後ろから見てた友人によると、舟をこいでる人も少なくなかったそうだ。
現代版「蛍の墓(野坂×高畑アニメ)」のようでもある(あれは戦争映画というより、共同体からはずれた人間の末路を描いたものだと私は思っている)。
映画はヤまなしイみなしオちなし(冗句ですよ)で、不条理な現実のままに終わってしまうのかと、私はかなり不満であり、怒っていた。実際に以前、市内でネグレクトのようなものがあり、関わったことがあるので、自分的に映画の中に見たかったもの、期待していたものがあったのだと気がついた。というわけで感想はべつのところで。