ツイッタのトラブるメモ１

以前どこかで聞いた言葉。
「誤解は当然。理解は偶然」。　

(誤解は必然、だったかなあと思ったが検索すると↑でよかった)

８月だから戦争についてツイッタでちょっと反応したんす。

結果、かなり誤解されたように思う。

これはすごく誤解を招く物言いだと思うし、説明が必要で取扱注意な物言いだという注をつけて書きたいが、それでも言葉足らずになると思うが書くと…
トラブル(?)のもとは、〈戦争中の国内での日常生活について、「楽しかった」と答える女性や「良かったこともあった」と答える女性もいた〉ということを言ったためだった。

これはそういうルポルタージュの本があったからで。

何が楽しかったか、についても説明が必要でした。
そうしないと「この世界の片隅に」のように、「銃後にもほっこりした日常があった」と言いたいのかととらえられてしまう。

注
ルポを書いた女性編集者も、そして私も「戦争には良い面もあった」とは言ってないです。
これは〈あの時代を「楽しかった」と語る女性も少なからずいた〉と書いたことを〈だから戦争には良い面があった〉というふうに自分やその女性編集者が結論づけているように、誤読されたという話です。

そのほかにも誤読があったなあ…

確かに当時の女性はムチで打たれて戦争協力したわけでもないし、皆が皆、日本の威光を世界の隅々にという八紘一宇に心から納得して戦争協力したわけでもなさそう。

注
もちろん保身のために戦争協力した人や、顔で笑って心で泣いて出征する夫や息子を見送った人がいたであろうことを否定するものではありません。

なんで当時の女性が戦争に積極的に参加したのかというのを考えていくと、その理由の一つ(あくまでも、そのうちの一つ)に、「楽しかったから」(注　当時の既婚の、つまり他所の家に嫁に入った女性にとって)(家庭の財布を舅姑が握っていて、嫁には自由になる金などないし、姑の許可なく外出もおいそれと出来ないような家のもとでは)「(国防婦人会の集まりなどで)家から出る機会があって嬉しかった」(などの現代で言えば当たり前すぎて思いつかないような、とても日常的なことなどを含めた諸々)」ということへの「楽しかった」があるようだと突き当たり、うわあああああああああああああああああああと頭を抱えているので呟いたら、罵倒された。

戦争中の「よかったこと」で戦争責任がチャラになるとでも思ってるのかと軽蔑されたわ自分。

いやこれ、「日本は戦争で、中国や韓国に対していいこともした」という蒙昧な説と同じフォルダに入れられたわ多分。

追記　
ああそうか。あれは誤解の種類が二つか三つあったんだと気がつく。

誤解A 誤解B　誤解Ｃ

orz

まだちょっと心の整理がつかない。
他にも理解してもらおうと書いたのが読まれてなさそう。読まれても無理そう。

あとでそれについて↑　メモしておくかも。

どうしよう。そのためにはツイッタを探さなくてはならない。
イヤダイヤだイヤだ。はああああ(ため息)

自分の書き方が悪いのか、ボタンの掛け違いが原因だったと思った方がいいのか、ヨカッタコト(　)と戦争責任を天秤にかけているとか、後者を差し引きゼロにしている、悪質だと思われたのかも。

私はそんなことを言っていないのだが。

ツイッターの140字の文字数では前後に自分の予想した文脈を代入して読まれるので、ツイッターというツールの限界だろうこれ。
140字のツブヤキを予断を持たないで読むのは無理だろう。もちろん自分も。
ぐるぐる…

ふと、目についたのでコピペ　↓
@misonorei
精神科の治療中に絶対にしてはならないルールを教えます。「朝から晩までスマホを弄る」「カキコミ内容を見て具合が悪くなるのに見続ける」「自分の考えに相反する人に徹底的につきまとい攻撃する」「おかげで１日１秒も勉強しない」です。この４つは絶対にしてはいけません。

あああああ天啓だわ、しばらくツイッタ見ない方がいいな自分、と思ったのでした。

注　自分が精神科にかかっているわけでもなく、自分を誤解した人が精神に問題のある人だろうと言っているわけでもなく、私はつきまとわれたわけではないです。と、書いておかないとまた誤解されるかもしれない。と、頭がぐるぐるする。

スマホから離れた方がいいし、具合が悪くなるようなら時間と距離をおくほうがいいんだという点においての天啓です。自分が「自分の考えに相反する人に徹底的につきまとい攻撃する」ような行為をする方にいってしまっては大変だ。
というか、本人はなんとか理解してもらおうと書いてるつもりが、相手にはつきまとってるようにしか見えない場合もあるだろうし。

(注　そんなに意見の応酬をしたわけではなく、私は実際は早々と諦めてしまったんですが)

(思い返しても、A方面に３つ、B方面に１つ書き込みしただけです)

パソコン通信のときからネットしてるので、掲示板(bbcといった)が荒れたりトラブルが起きたりをよく見た。ディスコミュニケーションいろいろ見た。
「書き込む」というのが、掲示板の時のときの言い方であり、「カキコしてきた」などの言い方もあった。

ツイッタは文字数が少なく、基本ひとつのセンテンスで終わるので、それがもっと先鋭的になってしまうような気がする。

追記　メモ

アフガニスタンは、ソ連の支配下にあった時代があるから、イスラム教の国としてはわりとさばけていたので(共産主義は「男も女も働け」だから、アフガンでは女性のバス運転手もいたりした)、タリバーンがきて厳格なイスラム教実施(女性はブルカ着用で就労禁止)したときは、かなりの抵抗があったんだって。女性が働けなくなったし。家によっては収入が途絶えるわけだから云々と書いたとする。

するとこれを…
「だから何なんだ。何が言いたいんだ。女性のバス運転手がいたから、ソ連のアフガン侵略が正当化されるとでもいうのか。アフガンの女性にとって良いこともあったから、ソ連のアフガン侵略と天秤にかけて、プラマイゼロに出来るとでも言いたいのか」と言われそう。

あるいは村岡花子さんについて…
2014　ＮＨＫ前期朝ドラ　だったのか。
赤毛のアンの翻訳者だから敵性外国語を学んでいた、職業にしてたのだから、戦時中は肩身が狭かったか、石を投げられたり、非国民として扱われていそう、と予測したら実際のその人は国防婦人会で戦意高揚の講演会…でも当時としてはそれが普通だったわけで。
文学者も戦争協力が主流で。まどみちお氏も。
いろいろ興味深いです。

戦時中の国内の日常の女性について、「女性が積極的に戦争に加担するわけがない」「よしんば加担していたとしても、それは保身のためであり、『顔で笑って心は泣いて』いたはず」といった前提でいると、例えば「赤毛のアン」の訳者の村岡花子さんは(そこから当時の女性は)朝ドラ「花子とアン」で描かれたとおりの戦争被害者であるというふうに、見誤ってしまうのではないか。

朝ドラ「ごちそうさん」では、主人公が「最初は積極的に国防婦人会で活動していたが、徐々におかしいことに気づき、愛児を失って戦争の愚かしさにきづく展開が説得力」があったんだが、これでもし息子が無事に復員していた場合、どうなっていたのか。

良かった良かった良かったよおと互いの無事を喜びあい、その後は戦後の忙しさに紛れ、５０年たったあとでその時代の記憶を「楽しかった」と思い出す人がいても、不思議ではないのではないか。

しつこいけど、だからといって、保身のために戦争協力した女性や、顔で笑って心で泣いて出征する夫や息子を見送った女性はいなかった、などと言っているわけではありません。

ツイッタではこういうところ誤読される可能性があるなと思いました。

この国では、戦争の総括をちゃんとしてこなかったんだよ。

私の書いたことを誤読した人達(ツイッタというツールの欠点だからそれはしょうがないっす)が、「村岡花子が純然たる戦争協力者で、主体的に戦争に加担していたということくらい知ってるよ」というなら、それでいいです。何をか言わんや。

これは村岡花子が…というより、村岡花子に代表されるように当時の銃後の女性が…いや、当時の女性のなかには…ということです念のため。

村岡花子個人を糾弾してるというふうにとられたくない。ＮＨＫの朝ドラ「花子とアン」より実際の歴史の方が面白いという意味でもあります。
(面白いと言ったらまた軽蔑されそう)
ドラマでは、戦争の被害者というパターンに収斂した話になってしまった。

村岡花子さんの戦時中の戦争加担の行動(や精神的な理路)について、実際はこうだったと知ることができたのはツイッタをしていたからで。

ツイッタをしていてよかったんだ。

ツイッタをしていなかったら知らなんだ。

朝ドラがやってた頃、翻訳の仕事もされていた池田香代子さんのとこにも、村岡花子さんの講演会に母が行って…という人のツイッタが集まってきてたのも見た。

東久留米日記で書いた頁
http://d.hatena.ne.jp/higasi-kurumeda/20140830
http://d.hatena.ne.jp/higasi-kurumeda/20140905
http://d.hatena.ne.jp/higasi-kurumeda/20140908

花子とアンの戦争協力まとめ
https://togetter.com/li/702469
https://togetter.com/li/715037

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