東久留米日記

時事メモやオモチャと文房具のリサイクルとかごみ収集の話とか

発達障害についてのメモ

■子供に赤ん坊時代があるなんて聞いてないという夫(父親) : 妊娠・出産・育児 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2015/0612/717229.htm?o=2 #発言小町 @kuragetさんから
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これは6月の半ば頃にツイッタされてた記事。この夫さんは発達障害では。

ツイートされたなかに「この話を読んで、京極堂シリーズの『陰摩羅鬼の瑕』を連想した」というのがあり、私は「やっぱり他にもそう思った人いたか」と、なんというかほっとした。これは「自分と同じ言葉を話す人」を見つけた安堵感。ほかにも、広汎性発達障害自閉症スペクトラムの可能性をツイする人がいたので安心した。

(注 たとえて言えば、「高機能自閉症」が”焼き魚定食”なら、「発達障害」は”和食料理全般”とでも言うべきか、ここでは「発達障害」を包括概念とか総称という意味で使用している)


京極堂シリーズは最初の『姑獲鳥の夏』(うぶめのなつ)から、そういった”ヒトの認識の偏り”がキーになっていた。誰にでも、そこまで極端ではなくても、認識の偏りはある。認識していないだけ。


後から思うと発達障害(あくまでもおおまかな分類)の人々によって、私は少なからずふりまわされ迷惑を被り、自分なりになんとか理解しようと拘泥した経験があるのと、自分が子どもの時分に強迫神経症だった(「ものぐさ精神分析」の岸田秀氏の子供時分と同じような仕組みの発症だった)ので、そういった”偏り”については気になる。どこか他人事ではない。

ニキ・リンコさんだったか、自身の発達障害について説明するエピソードのひとつに
小学生のとき、「掃除をする」ということは「机を教室の後ろに下げて箒で掃く」というふうに覚えたので、下駄箱の掃除をするようにと言われたときは「どこに机があるんだ!」と困惑してパニックになったというのがある。

リンコさんは「掃除する」ことを例に、内容の本質を抽出することが難しい、一般化や応用が不得手な性質を説明していた。

じゃあコレはどうなんだ。

■黒沢大陸 @k_tairiku 6月24日
「『地震が発生しました』という放送と同時に、校庭にいた子どもたちを教室に急がせて、机の下に潜らせていた学校があった」。こんな話を昨日の地震調査研究推進本部20周年シンポジウムで聞いた。すごすぎる。転任してきた先生の指摘でやめたそうです。


机を教室の後ろに寄せることを掃除の一要素として認識したため、玄関には机がないので「掃除ができない」とパニックになるのと、「地震が発生したら、机の下にもぐる」ことになっているため、校庭にいる生徒を校舎の教室に急がせることのどこが違うのか。

 転任してきた先生の指摘でやめたというのが真実味を感じる(いや、疑ってないけど。外からの指摘がないとやめる機会がないというのが)。フツウの人でも、こういう融通の利かない構造が出来ていて自分たちでは修正できなかったりする。

2020年のオリンピックのための新国立競技場の建設の問題などその一つになってきた。

佐々木俊尚‏@sasakitoshinao
昨春の段階でこうだったと>「何が正しいか分からなくなってきた。正しいことを教えてほしい」。すがるように求める幹部らは計画の無謀さを認めつつ「計画の推進以外の行動は取れない」。
/新国立無謀とJSC1年前に認識 計画修正できず http://bit.ly/1TZjTTH

上のリンク先より引用
 「新国立競技場(東京都新宿区)の建設問題で、文部科学省から事業を任された日本スポーツ振興センター(JSC)内では少なくとも昨年春の時点で、計画が行き詰まりをみせていたことが、関係者への取材で分かった。下村博文文科相は今年五月に初めて、コストや工期が予定を大幅に超える恐れがあると認めたが、関係者の証言からは、JSCが早くから計画の無謀さに気付きながら軌道修正できなかった様子が浮かぶ。(森本智之)」

諸外国の競技場建設費が400万とか500万とかの例を見ると、誰でも日本は一桁違う、おかしいと思うのでは。(いや、森善朗元総理は高額の建設費を払うべきだとブっていた。)

「35人学級を40人に戻せば人件費が80億円浮く」とか官僚が言うこの国で。

やめる決断が出来ないのは責任の所在があいまいで、誰も責任をとらないですむからだろう。(原発事故も)組織もひとつの生き物として、融通の利かなさ、はじめてしまったものは完遂する以外の選択肢がないと思い込むというのは、なにか集団としての、社会としての発達障害のような、何かがあるのでは。

太平洋戦争のときも負けると気が付いてもやめることが出来なかった政府とか。

(だんだん個人の発達障害とずれてきたが、岸田先生は個人の精神史をたどるように民族や国の成り立ちと歴史を鑑みて、国としての心の病を解いたし)

人間の集団としての、なにか軌道修正の出来なさみたいなものがあるのでは。

毎日のルーティンワークのようにうまくいっているときはそれでいいが、多くの人や予算を巻き込む場所や計画でそういう慣性の法則が働いて悪いほうへいったときリセットや軌道修正が出来ないという仕組みが問題なわけで。


誰でも、たとえば階段を登り折するときに「1段2段・・・」と数える人もいる。
しかしその人があるとき、階段の途中で、その時たまたま数を数えていなかったことに気がついた。そのとき「まあいいか」とそのままに出来るか、階段のはじめまで引き返して、もう一度1から数え始めるようになった場合を「病気」というのか。
(ただの人の場合は日常生活や人間関係に不自由が生じれば「病気」だったり「障害」になるという話だと思う。)

よくある笑い話に、定年退職した夫さんに妻が「おなべの火を見ててね」と頼んだら、鍋の煮物が真っ黒にるまで夫さんはずっと火を見ていた、というのがある。

形だけ見ると、この夫さんは発達障害だということになる。
しかし誰でも他者とコミュニケーションがたまたまうまくいかなくて、そういう事態になることはある。



メモ
国会前のデモ参加ビギナー向け
http://togetter.com/li/847160

池田香代子 ‏@ikeda_kayoko
面白い。そして、なぜキールアーチでなければいけないのか、さっぱりわからなくなります→『新国立競技場の工事費が下がらない理由』
http://amba.to/1lKuJJo



冒頭の 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)には、自分も下記のように書いたが、あれは返信の投稿が全部は載らないのだとわかった。

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こんにちは
夫さんからすれば、理解の出来ない、わけのわからない事態で、すごく混乱していると思います。自分の認識がおかしいのではなく、赤ん坊がウチに来てから妻や父母がおかしくなったように感じているのではないか。家族の中では自分の味方をしてくれる人がなく、つまり逃げ場がない。新幹線に乗ってでも逃げ出したいくらいに。

これからは、御夫婦で身近なところで、相談できる場所が必要です(ネットではなく)。夫さん自身が相談でき(かつ家族に対する支援が得られる)場所をさがすというステージにきていると思います。専門のお医者さんや支援のネットワークを探されることを強くお勧めします。

素人考えですが、夫さんは発達障害のような気がします。(医者でもないのが診断を下せないですが、実際に幼稚園や小学校や学童保育などの子供の集まる場所で、特定の子どもの様子を見て、他の子どもと何か違うと気がついて、子供の保護者に受診を勧めるのは、保育士さんや先生や何人も子どもを見てきた大人などです。診断するのはお医者さんでも、診てもらうようすすめるのは市井の素人の大人です)
(あるいは本人が大人になってから自分で気がつくこともあります。参考 奥村隆「ぼくと息子のアスペルガー物語」http://gendai.ismedia.jp/category/okumura?page=3

高学歴の大人や社会的地位の高い人にも、発達障害の方はいます。
一歳に満たない赤ちゃんの世話だけでも大変ですが、赤ちゃんは成長します。心配なのは貴女です。どうぞ健康に気を付けて。ある程度今後の方針がまとまったら、それ以上は深く考えすぎないように。御身大切に。

   と書いたが、字数制限あるので下のように直した(載らない)。

                                                                                    • -

こんにちは

素人考えですが、夫さんは発達障害のような気がします。もちろん診断するのはお医者さんですが、実際のところ学校の先生や保育士さんや何人も子どもを見てきた市井の素人の大人が、子供を診てもらうよう親に勧めたりしています。
本人が大人になってから自分で気がつくこともあります。参考 奥村隆「ぼくと息子のアスペルガー物語」http://gendai.ismedia.jp/category/okumura?page=3

高学歴や社会的地位の高い人にも、発達障害の方はいます。

夫さんからすれば、現在は理解の出来ない、わけのわからない事態で、すごく混乱していると思います。自分の認識がおかしいのではなく、赤ん坊がウチに来てから妻や父母がおかしくなったように感じているのでは。

家族の中で自分の味方をしてくれる人がいない。逃げ場がない。新幹線に乗ってでも逃げ出したいくらいに辛い。

御夫婦で相談できる場所が必要で、「夫さん自身が相談できる場所」、専門のお医者さんや支援のネットワークを探されることを強くお勧めします。

ある程度今後の方針が決まったら、あまり考えすぎないように。

                                                                                    • -

   追伸も下記のように書いたが。

私は先に、夫さんは「発達障害」ではと書きましたが、他にも「自閉症スペクトラム」や「高機能自閉症」ではというレスが散見されます。

たとえて言うなら、「高機能自閉症」が”焼き魚定食”としたら、「発達障害」は”和食料理全般”とでも言ったらいいのか(包括概念という意味で)・・・、とにかく専門のお医者さんへの受診を勧めている人は、皆ほぼ同じことを考えています。ただの育児逃れの状態では「ない」と。

夫さんにすれば、赤ん坊が来てから妻も父母もまるで日本語の通じない人間になってしまい、皆が自分を責め立て、家庭で居場所も逃げ場もない辛い状態です。

次のステージは
「社員寮に入る手続きを考えよう」、そこで「子供の夜泣きがうるさいから」といった理由では寮に入る理由にならないので、「お医者さんに行って、夫さんは家にいるととても疲れるということの診断書を書いてもらって、会社に理解してもらおう」「もしかしたら聴覚過敏で子供の声に耐えられないのかもしれないね」とか理由をつけて、夫さんがお医者さんを受診するようにもっていくことではないかと思います。



過剰に考えすぎないことを願っています。

メモ
国会前のデモ参加ビギナー向け
http://togetter.com/li/847160

「下品」とはこういうこと
■たられば ‏@tarareba722
電車で赤ちゃんが泣いてたりすると、時々「おれ子供嫌いなんだよね」と言う人がいるのだけど、耳にするたびに「そんな品性の告白は聞きたくないんだが…」と思う。「障害者嫌いなんだよね」とか「外国人嫌いなんだよ」と言ってるようなもので、恥ずかしがってないのはわかったが私に言うなよ。下品だ。