東久留米日記

時事メモやオモチャと文房具のリサイクルとかごみ収集の話とか

川崎の事件の加害者側の子どもの背景について

本田由紀 ‏@hahaguma
http://ameblo.jp/tanaka-iki/entry-11997234774.html …「「日本語の日常会話に不自由しない外国につながる子ども」が、日本社会の中でどのような困難を抱えやすいのか、それはなぜなのか、ということについては…簡単には理解を得られない。だからこそ困難である、と言える状況です。」
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リンク先は加害者側の子どもの背景についての考察。

今回の川崎の事件の加害者の子どもについてあてはまるかどうかは横に置いても、そういう社会的背景(外国人の母と日本人の父。日本語を話す子ども)から生じる問題についての指摘として興味深い。こういった背景の子どもの支援を続けている大人だから見えてくる、一般の人やその子の両親にも見えにくい子どもの問題がある。
これは道徳の授業で命の尊さを説けば解決できるという問題ではない。

言葉が支える心の成長という問題について、私が初めて知ったのは「サイゴンから来た妻と娘」だった。たしか当時のララかプチフラワーで、少女マンガ家の森川久美が勧めていたので読んだ。

サイゴンから来た妻と娘 (文春文庫 こ 8-1)

サイゴンから来た妻と娘 (文春文庫 こ 8-1)

新聞記者の作者はベトナム人の女性とその連れ子のユンちゃんを日本に連れてくる。
 ベトナム人のユンちゃんは10歳くらいで来日し、インターナショナルスクールに入った。いや、親(作者で新聞記者の義理の父親)が、ユンちゃんを日本の小学校に入れた場合のことを考えぬいて、インターナショナルスクールに入れたのだが、それを知った友人から「ユンを『何国人』にするつもりだ」と怒られる。

その後のユンちゃんは、母親と話すベトナム語は思考を深められるほどの語彙はなく、父親と話す日本語は日常的な会話の域を出ず、インターナショナルスクールの公用語のフランス語の学習に苦労し・・・

 父親はスクールの校長から手紙をもらう。
それには、ユンちゃんの低学力や年齢に比べて精神が幼いことについて、思考するに足る母語というものが育っていないからではないか、という父親にとって痛い指摘があった。(その後ユンちゃんは成人してフランス人と結婚してフランスへ行く。たしか「フランスの妻と娘」というタイトルの本があったよな)

もしかして、川崎の事件の加害者の18歳少年は、「同じ年の子が相手にしてくれない(ニュース記事とかによる)」くらい、もしかして、精神年齢が、幼い・・・のではないか、もしかして。また、その父親がなんだか自分の子に対して他人事みたいな言葉で語っているのを読んで(新聞だから本当にそうなのかとも思うが)まさか、「子育ては女の仕事」とか思っている父親だとか、まさかそんなことは。ただの妄想です妄想。


東久留米でも外国につながる子どもの支援をしているボランティアの会がある。(そのリーダーの人を生活クラブつながりで少し知っている)ちょっと昔、日常的なたまり場を探しているが市が全然協力的でないとも言っていた。さきの社会福祉協議会の「ボラ活フェス」にも出展していたが、ほんとに人が全然来ない催しだったのが残念至極。(2月に行うほうが無謀だ)


そういえば今月最終回の「マッサン」では、外国人の妻と日本人の夫の間の養女エマは、小学校の国語の宿題を日本人で小学校の先生の経験のあるハナに教わっているという設定だったっけ。ごていねいに。


メモ
東久留米のブックセンター滝山グループの折り込み広告「けやき新聞」1月20日号冒頭に、ブックセンターKOYAMAの小山眞市氏の「NPO法人みんなの夢広場」で手塚マンガで町おこしを・・・という趣旨の手記が載っていたが、ネットで検索してみたがそのNPO法人に関することは何もヒットしなかった。フェイスブックもないようだ。(3月5日時点)

まだサイトオープンしてないのかと思ったが、ブックセンターKOYAMA店のサイトは2008年が最終更新日だったので、ネットには疎いのではないかという感じがする。
 たとえば、大道幼稚園の廃園後の建物利用でマンガ図書館をつくろうとかの企画をするとかなら(そこでなく、空き家利用でも何でも)面白いなと思ったが、検索して何も出てこないので残念だった。

ニュース
■高齢者宅に大学生が住む「異世代ホームシェア」という試みが着実に広がりつつある件(舟橋拓) - BIG ISSUE ONLINE http://bigissue-online.jp/archives/1020565934.html


■Hiroyuki Takenaga @nynuts · 2月28日
私はこのニュースにちょっと注目してます。
【全校「地域運営」を提言へ 政府の教育再生実行会議】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015022501002084.html
私は「やるべき」だと思います。ただ「がんばる学校・地域」と「がんばらない学校・地域」の差がハッキリ出ますよね。学校運営も競争になる。
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これはそれぞれのPTA(親と教師の)の力と少なからず関係するのでは・・・。その是非よりもPTAの組織力とか総崩れのような今の時代で可能なのかどうか・・・


■@mayakima 2月28日
いわゆるヤンキー系のトラブルに「あいつは調子にのっている」が異常に多いことと「褒めることに異常なまでの抵抗感をもつ」ことの方に関連があるのだと思うよ。


東京新聞政治部 ‏@tokyoseijibu 3月5日
防衛省が武器輸出の旗振り役を担うための外局を発足させます。日本が輸出した武器が海外の紛争地で使われ、紛争を助長させる可能性は否定できません。
東京新聞:「防衛装備庁」あすにも閣議決定 権限集め武器輸出推進:政治(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015030502000147.html

■「基本的価値を共有」削除=外務省、韓国の記述変更 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015030400791&g=pol
安倍晋三首相は今年2月の施政方針演説で、韓国について「最も重要な隣国」と位置付け、昨年の演説にあった「基本的な価値や利益を共有する」との表現は省いた。外務省HPも当初、「わが国と、自由と民主主義、市場経済等の基本的価値を共有する重要な隣国」としていたが、「わが国にとって最も重要な隣国」との表現に変更した。
 この理由について、川村泰久外務報道官は4日の記者会見で「定期的な改訂の一環」と説明するにとどめ、「大局的観点から、今後の日韓関係を構築する努力の姿勢は変わっていない」と語った。 (2015/03/04-18:46)」

安保法制与党協議 /恒久法も、文官統制も・・・。
毎日毎日、戦争をしないための安全装置がはずされていく。


メモ
こんにちははじめまして

ブログを拝読し、昔読んだ「サイゴンから来た妻と娘」を思い出しました。

ベトナム戦争のころの新聞記者の本ですが、養女のベトナム人のユンちゃんは、来日後、母親と話すベトナム語は思考を深められるほどの語彙はなく、父親と話す日本語は日常的な会話の域を出ず、インターナショナルスクールの公用語のフランス語の学習に苦労し・・・

 スクールの校長が、ユンちゃんの低学力や年齢に比べて精神が幼いことについて、思考するに足る母語というものが育っていないからではないか、という父親にとって痛い指摘をしたのが印象に残っています。
 これが「母語不確立」だったのかも・・・と。

ブログありがとうございます。