東久留米日記

時事メモやオモチャと文房具のリサイクルとかごみ収集の話とか

ボックスの値段

19日の「家庭ごみ有料化を考えるつどい」で、会場からこんな感じの発言があった。

「ボックス収集をしてるのは東久留米だけで、これは東久留米の美点だから残すべきだ」

(清瀬市の一部の団地でも残っています)

正確に言えば多摩26市のうち、かつて10市くらいがボックス収集を家庭ゴミの収集システムとして取り入れていた。

東久留米市
青梅市
日野市
狛江市 
武蔵村山市
府中市
清瀬市
多摩市
稲城市もそうだったかな……

そのうち大半がここ十数年の間にボックス収集を廃止して袋収集にした。

だから〈東久留米だけがボックス収集をしている〉というより、〈残っているのは東久留米だけ〉という方が正しいのでは。
(余計なお世話だが)(「東久留米の美点」だと言った方は、ひょっとして他の市は廃止して現在に至ることを知らないのでは)

多摩地域では府中市が一番始めにボックス収集を導入したそうだが、数年前に廃止したので、当時「ボックス収集をしてるのは東久留米市だけになった」と云われたが、清瀬市では一部でボックスが残っている。しかし清瀬市の残しているボックスは東久留米のとは別タイプで、実際には〈ボックスを使った袋収集〉で、金も人件費もかかるやり方である)

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クイズ  o( 〃゚O゚〃)ゝオォーイ!!
ボックスは便利だ、いや不法投棄を助長している、という問題を横に置いといて、ボックス収集を廃止する自治体が増え、ボックス収集をしている自治体が減ると、ボックス収集をしている東久留米市にも影響が及ぶ点がある。それは何か
〈注〉 ボックスを使っている自治体に、周囲の自治体の住民がゴミを捨てに来る、といった不確定な要素はここでは問わない。

〈ヒント〉
自治体が家庭ゴミのボックス収集をしている場合、100個とか1000個単位のボックスを使用するので、ボックス収集を廃止すると、ボックスを製造する業者側にとって、それだけ受注が減ることになる。

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シンキングタイム スタート(^^)



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答 (* ̄o ̄)ゝ


ボックスの値段が上がる。
             ( ̄□ ̄;)!!

                                                                                                      • -

解説

ものを作るのに、たくさん作れば一個あたりの値段は下がり、つくる数が少なければ少ないほど、一個あたりの値段は上がる。

東久留米市にグリーンボックスとオレンジボックスがあった頃の値段はこれ。


グリーンボックス一個あたり27,000円。(ボックスの作りは現在と変わらない)

(オレンジとグリーンで1000円値段が違うのは、当時の職員にペンキ代の違いと言われた)


備考 1989年(平成元年)4月1日 消費税法施行(税率3%)

いまの市の決算書をみると、昔とは書き方が違っていて、ボックスの値段がわからないので、少し前にゴミ対策課にメールしたときに教えてくれた額は。

平成24年(馬場市長のときに有料化案が出たとき)
 46,500円(消費税別)

こういうことも情報開示した上で、ボックス収集について議論を始めた方がいいのではないか。

(今の進め方だと、行政は廃止を決定してから説得を始めるようなもので、順序が逆である)(結果オーライならよいと思って進めるつもりかもしれないが、ワイシャツの上にランニングシャツを着て、ズボンをはいてからその上にトランクスをはいて、「服を着る順序なんてどうだっていい。着てしまえば暖かさは同じだろう」と、言う人はいないだろう)


消費税が10パーセントになったら、ボックス一個あたり消費税だけで4,650円ですぜ。

当時もらったメールをスクリーンショットでとって人名は加工して載せる
  ↓


画をタップして、さらに「オリジナルサイズを表示」をタップすると、もうちっと大きい絵で見られます。


ボックスを吊り上げることができるクレーン付きパッカー車も特別仕様なので、ボックス収集を廃止する自治体が増えれば、当然収集車の値段も上がるだろう。



上の方の画像は、昔作った資料の冊子をアップしたサイトから転載した。
http://kururu.izakamakura.com/box-01/box92-67.html


■ボヤキ

昨年有料化の話が市議会で市長から出たときは、これから一年くらいかけて再び市が主催する説明会というか意見交換会のようなものをするのだろうと思ったが、今年1月5日に環境フェスの友人と一緒にアポをとって(何十年かぶりに)ゴミ対策課に行って話を聞くと、今回はもう廃止と有料化が3月議会でさっと決めるというような運びになっているようなことがわかり(こういう〈雰囲気〉はメールではわからない)、すごくショックを受けた。ちゃんと、手順と手続きをふむと思っていたので。

1月8日ブログ
http://d.hatena.ne.jp/higasi-kurumeda/20160108/1452285549



東久留米市の「中の人」からすれば野崎市長の時から出ている件なので、「もういいだろう」という話なのかもしれないが、昨日今日有料化の話を聞いて驚いたという人のほうがフツウだと思う。
(コアな共産党員を基準にしてはいけない)


だから今からでも凍結して一年延期にして、住民と話あいしてほしいす。事前の準備にちゃんと時間をかけた方が、のちのち生きるものです。行政からすれば「もう十分時間をかけた」と言いたいだろうが、少なくとも馬場市長の時の行政による説明会で、あれは反対側もアレだったが、行政側の説明もアレだったスよ、いやほんとうに。


■備考 ↓狛江市での有料化の時の公式サイト。東久留米でもこれくらいやってほしい。
https://www.city.komae.tokyo.jp/sp/index.cfm/47,1962,395,2558,html
平成14年「ゴミの有料化は是か非か」

「行政の決めたことには何言ってもムダ、決められたことに唯々諾々と従うだけ」という人ばかりになると、将来のダメ市民を育てることになりかねない。
投票率下げる一因であるし、学習性無力感の実験とかでないなら。
民主主義は、情報開示したうえで、広く話あうことだろう。


ボックスの値段とか、廃止した市が多いのでこうなっているとかの情報を、ゴミ対策課のほうでは言わない仕様になっているのか。会場で質問されたことにだけ答えるのと、制度が変わるのでどうか従って下さいと「丁寧な言葉で」説明をすることや「リサイクルに協力してください」「さらなる減量を」と呼び掛けることを、「丁寧な説明」というのはちょっと違うのでは。


19日の催しで「パッカー車の部品など、外国から調達するようになった」と課長さんがチラッと言われてましたが、もっとハッキリ説明をして下さい。
 
しかし、ゴミ対策課も毎年人事異動があるし、直営の収集員がいなくなったから、東久留米のゴミの問題を俯瞰してなおかつ現場から語れる人がゴミ対策課にいないんじゃないかな。どうなんだろう。


ボックス収集の見直しと有料化は別立てで考えてほしいとか、行政に対する不満は多々あるのだ。

それに東久留米市でも、かつてオレンジボックスを廃止に踏みきっている。
共産党その他の住民による廃止に反対する運動はなかった。(なぜなかったのか、わかる人にはわかる、でいいのか)