東久留米日記

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 「科学の本の読み聞かせ How To 講座」

1月27日(日)東部地域センター2階会議室13:00開場 13:30〜15:30 
「科学の本の読み聞かせ How To 講座」に参加してみた。
ほんとほんと 科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」のブログより引用。

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 東久留米図書館が主催する、「科学の本の読み聞かせをしてみたい」人向けの講座です。
 「ほんとほんと」メンバーが、科学の本の読み聞かせについて、自身の経験をお話します。簡単な実験もまじえ、普段あまり手に取らない「科学絵本」で、とても楽しい読み聞かせができるヒントが満載です。 
事前のお申込みは不要ですので、お気軽にご参加ください。

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主催者側の方々を含めて大人と子供数名の合計40人強くらいで、盛況だった。会議室は一杯で暑いくらいだった。たぶんアンケートにも「面白かった」「またやってほしい」「自分も読み聞かせのボランティアに参加してみたい」と書く人も多かっただろうと思う。

しかし、アンケートを書かずに退席した親御さんも見かけた。私もアンケートは書いたが出さずに帰ってきた。年齢などの個人情報を残したくないからではない。主催者の方々が気を悪くしたら申し訳ないので出すのをやめたのだ。

アンケートを出さなかった側の異見として書いておく。書いてから、あとでサイトのほうに直接送るかどうか考える。

私は市内での講演会の類(大人向けや子供向けや親子向け)を企画した経験がある。あろうことか、昨年は自分が講師になって子供に工作を教える機会があったので、今後の参考のためと、科学の本の読み聞かせの会にも関心があったので、参加してみたのだった。

結果、なんというか、中華料理を食べられると思って行ってみたら、出てきたのはフランス料理だったという感じ。期待はずれという意味ではなく、私の期待が少し方向違いだったということだが、自分以外にも、別のカン違いをして来られた方がいたのが気になった。

あるお父さんは小1の息子を連れて、子どもへの読み聞かせの催しがあると思って入室した。
1時に開場だったので、テーブルについて待っていると、入ってくるのは単身の中高年の女性ばかり。自分のような子連れもいるにはいるが、どうも勝手が違うようだと思いはじめ、タイトルの後半の「How To 講座」の部分を見落としていたことに気が付いたときは1時半になり、中央図書館の館長さんの挨拶が始まっていた。

主催者側の人たちは子連れでもどうぞ遠慮なくと迎え入れたから、子供には窓際に展示されていた絵本の一冊をとって読ませていた。館長さんの話の間、大人しく読んでくれていたが、親子ともにちょっと居心地が悪かった。「つくってあそぼう」的な実技が始まったのでほっとした。2時半に休憩になったので、子供をつれて退出した。(という感じだった)

2時ころ入ってきた女性も小学生の子供を連れていた。「遅刻したけど入れるかしら」と、そっとドアを開けた女性は、立ち見の主催者側の人たちにどうぞどうぞと招き入れられ、場所を作ってくれたので子供と並んで座り、紙を切る工作に参加した。しかし、周りを見回すと、どうも自分たちは場違いだったんじゃないかという気がして、2時半になって休憩時間になったので、子供をつれてそそくさと退出した。(という感じだった)

「途中で退席する人もアンケートを書いてください」というアナウンスがあったが、両者とも書かずに退出したようだった。

催しを企画する人はこういう人をつくってはいけない。

私も「これは親子向けのワークショップだったのかな???」と思いながら、しかしアンケートには「以前にもこのような研修会に参加したことがありますか」という項目があるし、「やっぱり大人向けの研修会??と思っていいんだよね???」と、少し落ち着かなかった。実際に単身の大人の女性の参加者が大半を占めた。

休憩を挟んで3時半の終了まで過ごした親子連れもいたが、あの二組の親御さんには自分のほうが落ち着かなかった。(>両者の「なんか場違いかも。間違えたかも」感が伝染るんですよおぉぉぉぉ)(泣)

この日の集まりを「子どもに読み聞かせをしてくれる会」と誤解した人を出したのは、主催者側の責任だろうか。

いや、自分も講演会などを企画したことがあるが、たとえば「要予約。先着○名まで」という申し込みを「当日先着○名まで」と思い込み、予約せずに来て、「えっ、当日先着じゃないんですか」と驚くような人はどこにでもいる。

しかし、誤解したのはその親御さんの責任でも、そういった親御さんを催しに受け入れ、「あ、間違えたかも」と思わせたのは主催者側の責任である。

主催者側としては、申し込み不要にしたので、どんな人が何人来るか見当がつかない状態だったのだろう。(補助金で行う企画なのに大人だけで来やすいよう保育をつけるとかの発想はなかったのか)

ふたをあけてみたら盛況で、「子連れ」で来た人もいたが、まあ子連れでも臨機応援に対応すればと主催者の人たちは思ったかもしれない。

また、講師さんたちのほうが、いつも子供向けの読み聞かせをしているので、会場に子供がいると、子どもに焦点を合わせた「いつも」モードにシフトしているような気もした(>うがちすぎだ、考えすぎだ、たぶん、きっと)。

 しかし、講師にそのつもりがなくても、そこに数名いた子供が「子供の役」をふられてしまったのは確かだった。講師の問いかけに答える役を期待されて注目されてしまうのは何だかなと思ったので、あのお父さんは休憩時間になったのを機に退出したのだろう。(>いや、小1の子どもなんて2時間も持たないから退出するのは当然だろうが)

私はCAPワークショップの大人向け講座、子供向け講座を何回か企画したことがあるので、子どもの待遇が気になる。

 当時、大人向けのCAPワークショップに小1の子どもをつれてきた人がいて、これではワークショップが出来ないという状況になりかけたことがある。講師が話し始めて10分位したころ、小1の子どもを連れて入ってきた大人を見た講師はそこでフリーズし、あの子どもをここから出してくれないと続けられませんと主催者に耳打ちしたのだ。

大人向けのワークショップは子供向けのワークの実演とその解説と親の心構えや話し合いというあくまでも大人に向けた内容だったので、それを当の子どもに見せるのは、その子ども自身にとって良くない事だというのは私にもわかったので、あわてて小1の子どもを保育に連れて行った。

それくらいCAPの講師は子どもの扱いがデリケートだった。

(小1の子どもを連れて入ってきたそのお母さんはその子の下の幼児の保育は申し込んでいたが、保育は「未就学児の保育あり」にしていたので、小1の子ども(あとで子どもワークショップを受ける予定)を一人だけで留守番させておくわけにもいかずに連れてきたのだろう。主催者側(私)の失点だった。)

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たとえていえば、「子供には何歳までサンタクロースの真実を隠し通すべきか」という大人の会議に、当の子どもを参加させて意見を聞くようなことをしてはいけない。大人の研修会だったんじゃないのかこれは。それこそ子どもは別室で、読み聞かせをするなどの場を設けるか、趣旨を説明してお帰りを願うべきだったのでは。ちゃんと納得してくれると思う。

主催者側の科学の本の読み聞かせの会の方たちは、子どもに読み聞かせをしてくれる会だと思って来た人を「子連れで参加した大人」と思って受け入れてしまったのか、前者でも別に問題ないと思ったのか、どうなんだろう。

・・・
それ以外にも、ううむ、人間は自分(たち)にとって自明なことは説明しないのだなあと思う点があった。(これは多分、アンケートに書く人もいると思う)

読み聞かせの会の方たちは、皆さんキラキラして楽しく活動していることがよくわかっただけに、そういうちょとした残念な部分が、もったいないと思った。

質疑応答や意見交換の時間もあればよかったのに。たぶんそういう時間があれば、私の感じた疑問も他の人から「質問」として出され、主催者側の方たちの気づきにもなっていたと思う。

と、あれこれ考えさせられた。というか、勝手に考えた。
著作権の説明も、いやちょっとまってよそれはと思うところがある(数学者の秋山仁のような問題が起きるとは思えないよ)(著作権については、ファンサイトの二次創作やCAPなどでも少し調べたことがある)が、アンケ用紙に書ききれない。


と、ここまで書いてみたら、これでは「裏」アンケート結果みたいで、申し訳なくて出せそうにない。困った。どうしよう。

追記
注 これらは私が市内の人向けの催しを企画する側に立つことがあるための感想であり、一般の参加者の感想とは、異なっていると思う。

催し自体は面白く、よく出来ていた。こういう方々が科学の本の読みきかせをしているのかなるほどと面白くわかり、読み聞かせに関心のある参加者が市内にこんなに沢山いるのかと嬉しくなった。

それだけに、出来ればアンケには、会に少しでも参加の関心がある人が名前と連絡先を記入する欄があったらよかったのにと思った。参加したい人は自分から連絡してくるからあえて記入欄を設けなかったのかな。それくらいの人でなければ参加しなくていいと思ったから設けなかったのか(と考えすぎです)。でも、「縁があったら縁を逃さず」の態勢でいかないと、なかなか新しい人は増えないっすよ。

 少しでも気持ちのある人を、すくいあげていくようにしないと・・・。

と、自分も似たようなこと(?)をやっているだけに、余計なおせっかい、勝手な思い入れを抱いた。

実際はこの「HowTo講座」は東久留米市立図書館がJSTの助成をうけて行った事業で、企画構成や運営は図書館が主体で、科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」は講師を引き受けただけだった。だから自分のような「読み聞かせの会のメンバー募集のチラシも配ればいいのに」的な発想はなかったのですね。

東部図書館での「よもう!あそぼう!かがくの本」の催しで約10年ほどずっと活動されている「ほんとほんと」の会の皆さん、有難うございます。

P.S.アンケートを置いてこなかったが、やはりこれら気になる点を抜粋して主催者の中央図書館にメールしようと思ったが、電話番号は出ていたが、メルアドが見つからない。どうしよう。

メモ
@ld_blogos: 桜宮高校の体罰事件を解きほぐす - 宮武嶺 http://dlvr.it/2rTPkG