東久留米日記

時事メモやオモチャと文房具のリサイクルとかごみ収集の話とか

3.11の大本営発表のときから変わってないような

内田樹氏のツイを読んだ。
ある新聞社のデスクの判断についての話。
読売とサンケイから原稿依頼があったとその前にあったので、そのどちらかだろう。

読売かな。iPS細胞の実用化のウソニュースを一面トップにしたのが読売新聞だったので、そんな気がする。

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10月10日 内田樹 ‏@levinassien
昨日ある新聞に寄稿した村上春樹についてのコメントにクレームがつきました。朝日新聞に書いた村上さんの領土問題についてのエッセイに触れた部分を「他紙掲載の記事だから」という理由で削除を求めてきたのです。信じられますか?僕は天を仰ぎました。
10月10日 内田樹 ‏@levinassien
そう命じたデスクは自分がしていることがどれほど恥ずかしいことか自覚していなかったのだろうと思います。新聞記事というのは集団的に共有すべき知的資源であるのではなく、排他的に囲い込み、代価なしには手渡されない「商品」だと彼は思っていたのです。

もちろん僕は修正を拒否し、寄稿した文章はボツになりました。

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新聞協会だったか、311報道をめぐる検証記事で、原発についての新聞社自身のリテラシーというか情報蓄積などが欠けていたから、311直後は政府の発表をそのまま流すだけの「大本営発表」と揶揄されるものになってしまったという反省があった。

しかし、その反省・検証・システム向上が実際にはできていないから、今回のiPS細胞のウソネタを信じて一面トップというとんでもミスになったのだろう。

 きっと、新聞社のどこかの誰かに責任を押し付けて、おわりにするのだろう。システムとしての反省や手直しはなしの方向で。

「読売はそのうち『セシウムを無害化する薬が発明された!もう、原発事故がおきても大丈夫だ』という一面トップ記事を出すだろう」というツイートもあった(笑)。原発は絶対に事故らないし、大災害も来ないし、IPSはすぐ実用化されるし、放射能をなくす薬もすぐ出来るしと(いや、半減期を加速させるのは難しいだろ)あったらいいなを記事にすればいいのか。

読売新聞は連載の「時代の証言者」で河野洋平氏を取り上げていたので見直したので、残念。