報道に携わる人の、なけなしの矜持とか良心といったものがこれを書かせたのだろうか。
【日本のテレビ局はなぜ反原発の動きを報じ損ねたのか?】
http://www.asahi.com/digital/mediareport/TKY201209070270.html
一部引用
53年生まれの金平氏(TBSテレビ執行役員/報道局担当)によると
(現在マスコミで報道や取材に携わる世代の人たちの)「大衆運動、社会的な異議申し立てに対するアレルギー、嫌悪感、当事者性の欠如には凄まじいものがある。」
「デモや社会運動という語にネガティブな価値観しか見出せなくなっているのだ。これはおそらく日本的な特殊現象であり、かなり異様な事態である。欧米では、言うまでもなくデモは権利である。」
”デモや「運動」をするような人は特別な人または変わった人”という、ある意味、これまでの日本のフツウの人の価値観をマスコミの人間もフツウに持っているというわけだ。
さらに、マスコミというのは「官尊民卑」のうちの「官」の方を足場にしているという指摘をしている。外国人ジャーナリストもしている。(最近売れてるという「日本のマスコミはなぜほんとのことを書かないか云々」という本ですね。)
「だがこういう僕らの同僚たち(報道関係者)が「アラブの春」だの、エジプトのタハリール広場の大衆行動については、ポジティブな評価を与えているのである。ニューヨークのウォール街占拠運動にさえ「あれは格差拡大に反対する99%の異議申し立てだ」と理解を示す。だが自分たちの足元で人々が繰り出すと、そこに連続性を見出すどころか、「距離」を置く同僚・後輩たちがいるという冷徹な現実がある。」
だめだこりゃ。いや、はっきり指摘しただけ評価するべきだろうか。
NHKも、外国が日本のデモを報道してるのになぜ国営テレビが報道しないのかと言われ、7月くらいにやっとクローズアップ現代で取り上げた。NHKで、週30分くらいでいいから福島第一の定点観測的な報道があればいのに。